引きずり動作 (4)

前回まで、ジグソーパズルのピースを針先で引きずるような動きについて書いてきた。 「針先をある方向にちょっとだけ動かすと、ピースがどれくらい回転するか」 については、計算して求めることができる。 前回書いたように、ピース上の2点に重さが集中している場合の計算式はこちら。 → (引きずり動作時の回転角)

今回、画面上で四角形を引きずって動かせるプログラムを作成してみた。 重さが1点に集中している場合と、2点に集中している場合の、両方を試してみることができる。 

◇ 1点集中の場合、中心付近を引きずると、回転角が大きすぎて不安定になる。

◇ 2点集中の場合、中心付近を引きずると、微妙に回転しながら移動する。 本物のピースを針で引きずる場合も、たぶん、このような動きになるかと思う。 ただし、ジグソーパズルのソフトとして画面上で操作する時は、微妙に回転してしまうと、少々扱いにくいかもしれない。

前にも一度見たことがあるのですが、外山恒一氏の都知事選の政見放送。 時々見ているブログで公開されているのを見つけて、またしても笑ってしまいました。 政治を茶化すつもりはないけれど、世間には、こういう緩い人も必要なんじゃないかと思います。 やることが破天荒なだけに、過去にはスキャンダラスな事もあったようですが、それでも大変面白い人物には違いないです。

一時期、熊本にも住んでいたようで、地元向けのニュースサイトでインタビューが公開されています。 政見放送とは違う素の喋りですが、彼の独特の人生観が垣間見えて、こちらの話もとても面白いと思いました。 (1時間ほどだらだらと話しているので、全部聴くのは、ちょっとめんどうかもしれませんが。) → ばってんラジオ

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引きずり動作 (3)

_3_3パズルのピースの引きずり動作について。 前回、板の重心に重さが集中していると考えて、引きずる時の動きを予想した。 しかし、この考え方だと、重心の近くを押さえて動かす時に不安定な動きになってしまう。(右図)


_5_2より実際のピースに近い動きを予想するには、例えば右図のように、板の重さを2点に分配すると良い。 前回同様、小さな重りに棒がついたものを考えると下図のようになる。

_5_3_6

実際に針で棒の角を押さえて、ゆっくり動かす場合、移動中は、針先を中心に回転させる力 (摩擦力によるモーメント) が、全体として、ほぼ 0 になるはずである。 (さもないと、針を止めた後も回り続けることになる。) 摩擦力は、移動速度、すなわち一定時間に移動する距離に比例する(図中の青い矢印)。 また回転させる力は、摩擦力の一部 (棒と直角方向の成分)である(図中の赤い矢印)。 結局、重りの移動は、図中の式を満たすような大きさと向き (F1,F2 の逆方向) になる。

この式をもとに、移動後の重りの位置を求めるのは、数学の話になるが、今回はここまで。

正月休みで、ブログの更新もしばらく休んでおりました。 12/31 から、家族で南阿蘇の貸しコテージに泊って年越し。 夜中に雪が降って大変寒かったものの、元日の朝は青空が見えて、気持ちの良い正月となりました。 写真は根子岳。
Photo_3

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引きずり動作 (2)

パズルのピースのような板を、尖った針先を使って引きずると、どういう動きをするか。 たいてい、何かを分析しようという時は、まず物事を単純化して考えるのが良い。 そこで、この場合、パズルの板のかわりに、小さな重りに棒がついたようなものを考えてみる。 板の重さは、本来、板全体に広がっているのだが、そうすると話が難しくなるので、ひとまず、重心に重さが集中しているとみなして考えようというわけだ。 これを図で表すと、次のようになる。 (図中の黒い棒が移動前、赤い棒が、移動後の位置をあらわす。)
_2

棒に対して直角方向にマウスを動かす場合は、引きずる力が働かないので、棒は重心の回りに回転するだけだ。 一方、棒に対して斜め方向にマウスを動かす場合は、引きずる力と回転させる力の両方が働く。 それぞれ、どの程度の割合になるかは、マウスを動かす方向に依存する。

_3_2この考え方だと、わりと計算が簡単で都合がよいので、「ジグソーパズル製造機」では、この方式を使った。 ただ、この時に問題になるのは、右図のように、重心の近くでマウスを動かす場合だ。 マウスをちょっと動かすだけで、棒 (パズルピース)が グルッと大きく回ってしまい、操作しにくくなってしまう。

実際の板の場合、そんなことはなくて、重心付近を針で押さえて動かすと、ほぼ平行移動するはずだ。 さて、より現実の動きに近いプログラムを作るには、ピースの動きをどのように分析すればよいだろうか。 (次回へ)

時々思うのですが、パソコンや携帯電話などハイテク機器の内部構造や、それにまつわる知識が、あまりにも世間一般の常識とかけ離れている、ということに違和感を感じることがあります。 複雑な機器をブラックボックス化するのは技術の常道ではありますが、技術開発に携わっている技術者自身は、必ずしもブラックボックス化することを望んではいないと思います。 また、利用者の側にしても、自分の使っている道具の仕組みがわからない、というのは、あまり楽しいことではない、と思うのです。

にも関わらず、技術者にとっては、苦労して編み出した「技」が隠されてしまい、一方で、利用者は、便利かもしれないが何だか得体の知れないものを使わされる。 理由は、色々あることでしょう。 端的にいえば、道具は楽しむためにあるのではなくて、仕事に役立てるため (生きる糧を得るため)にあるからかもしれません。 だから、効率の悪い使いにくいものは捨てられてしまう。 それは、当たり前のことなのか...。

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WEBアプリ ~ 引きずり動作

ジグソーパズルのプログラムでは、図形(ピース)を移動したり回転したりする機能が必要だ。 ただ移動するだけだったら簡単なプログラムでいいのだけれど、回転させるには色々と工夫がいる。 JAVA版の「ジグソーパズル製造機」 では、下図のような、マウスを使った「引きずり操作」 でピースを回転できるようにした。
Photo
これは、「先の尖ったもので机の上に置いたピースを引きずる」 ような動きを真似たもので、割と自然な操作ができる。 今回、この機能を、もう少し改良した上で、使ってみたいと思っている。

前のソフトでは、ピースの動きを決めるための計算方法が雑で、ピースの真ん中あたりをドラッグすると、動きが不安定になっていた。 ( これを隠すため、真ん中あたりをドラッグするときは、わざと回転を止めるようなプログラムになっていた。) できれば、もっと現実に近い動きができるようにしたい。 そのためには、より正確な計算式を使ったプログラムを工夫する必要がある。 さて、どのようなことを考えれば良いだろうか。 (次回へ)

もうすぐ正月です。 季節の節目になると、つい過ぎ行く時間、
そして自分の歳のことを考えてしまいます。

歳を取って得すると思うこと :
・あまり人から怒られることがない。 だから、ある意味気楽だ。
・たまに怒られても、顔で謝っておいて、内心で、「どうしたら、うまく
 なだめることができるだろう」 などと冷静に考えることができるようになる。

歳を取って困ったと思うこと :
・我ながら、未だにこんなことしかできないのか、と落胆することが多い。
・集中できない、頑張りきれない。 だから、何かとごまかすことが多くなる。
 それで、いつ実情がばれて相手にされなくなるか、いつも、漠然とした
 不安をかかえている。

他にも色々ありそうですが...。

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WEBアプリ ~ FLASH プログラム

「リコーダー演奏器」が一区切りついたので、ここらで、少し違うものを作ってみたい。 といっても、何か新しいアイディアがあるというわけではなくて、以前作った 「ジグソーパズル製造機」 のリニューアルをしたいと思っている。 このソフトは JAVA言語で書いたのだが、そろそろ最近主流の FLASH 規格のプログラムに置き換えたい。 今の新しいパソコンだと、JAVA は動かなくても FLASH のソフトは必ず動くようになっているもので。



パズルのソフトは、それなりに複雑でもあるので、書き換えには相当の手間がかかりそうだ。 腰をすえて、地道に作っていこうと思う。 手始めに、四角形をマウスでドラッグして動かす、という極めて単純なプログラム。(当然、面白くもなんともないが。)
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当分の間、地味な記事が続きそうです。

ブログはともかく、本業の方が、どうも今ひとつ変化に乏しくて、やる気がでません。 相変わらず給料カット状態が続いているし。 一昨日は、特に用事もなかったのですが、思い切って会社を休んでしまいました。 (幸い、仕事がヒマな分、有休休暇は取りやすい。) 

ぼちぼちと昼前から車で出かけ、公園の脇に車を止めて弁当で昼飯。
行く当てもないので、とりあえず海の見える所に行ってみようと思い、
緑川の堤防沿いに有明海の方へ。 
緑川の河口付近まで行って車を置き、海側の堤防をしばらく散歩。
風のない薄日のさす天気で気持ちがいい。
浅い干潟の海はとても静かです...ささやかな開放感。
こういうのも、たまにはいいもんだと思いました。

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