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Tränenregen

ドイツ語の涙は Tränen。 で今回は、シューベルトの「美しき水車小屋の娘」より「涙の雨(Tränenregen)」について。 題名からは分かり辛いが、ここで落ちる涙は一滴だけである。 号泣しているわけではない。

粉挽き屋の若者が、意中の娘と初めて寄り添うことができたのは、月の明るい夜の小川の畔。 甘美な陶酔と、なぜか湧き起こる怪しい妄想。 小川の流れが、こっちへおいでと彼を呼んでいる。 喜びと不安がないまぜになって、こぼれ落ちる一しずくの涙。 それが小川に水の輪を作り(※1)、娘は雨が降ってきたと言って、さっさと帰ってしまう(※2)。

※1 これは詩なのだから良いのだろうが、涙が落ちて川面に水の輪ができる、
    という状況は、現実にはかなり無理があるような気がする。

※2 こういうのを残酷というのだと思う。

演奏は、イアン・ボストリッジ と内田光子 (2004年)

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