Tears In Heaven
今回は英語による涙の曲で、「Tears In Heaven (天国の涙)」。 エリッククラプトンが、子供の転落事故という極めて深刻な体験を契機に作った曲。 ここでは、Tommy Emmanuel & Igor Presnyakov による密度の濃いギターデュオを紹介する。
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今回は英語による涙の曲で、「Tears In Heaven (天国の涙)」。 エリッククラプトンが、子供の転落事故という極めて深刻な体験を契機に作った曲。 ここでは、Tommy Emmanuel & Igor Presnyakov による密度の濃いギターデュオを紹介する。
ドイツ語の涙は Tränen。 で今回は、シューベルトの「美しき水車小屋の娘」より「涙の雨(Tränenregen)」について。 題名からは分かり辛いが、ここで落ちる涙は一滴だけである。 号泣しているわけではない。
粉挽き屋の若者が、意中の娘と初めて寄り添うことができたのは、月の明るい夜の小川の畔。 甘美な陶酔と、なぜか湧き起こる怪しい妄想。 小川の流れが、こっちへおいでと彼を呼んでいる。 喜びと不安がないまぜになって、こぼれ落ちる一しずくの涙。 それが小川に水の輪を作り(※1)、娘は雨が降ってきたと言って、さっさと帰ってしまう(※2)。
※1 これは詩なのだから良いのだろうが、涙が落ちて川面に水の輪ができる、
という状況は、現実にはかなり無理があるような気がする。
※2 こういうのを残酷というのだと思う。
演奏は、イアン・ボストリッジ と内田光子 (2004年)
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