グリーンスリーブス ~ リコーダー
デイヴィッド・マンロウ のリコーダーによる、グリーンスリーブズ変奏曲。 この演奏の笛の音、飾り気のない、まっすぐに伸びる音色が大変印象的だ。 マンロウの笛を聴くと、なぜか、秋の空のような深く澄んだ青空が思い浮かぶ。 明るいのだけれど、なぜか切なくて、そして、どこか懐かしいような感覚 ... そう感じるのは私だけだろうか。
(今回は音源はありません。)
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デイヴィッド・マンロウ のリコーダーによる、グリーンスリーブズ変奏曲。 この演奏の笛の音、飾り気のない、まっすぐに伸びる音色が大変印象的だ。 マンロウの笛を聴くと、なぜか、秋の空のような深く澄んだ青空が思い浮かぶ。 明るいのだけれど、なぜか切なくて、そして、どこか懐かしいような感覚 ... そう感じるのは私だけだろうか。
(今回は音源はありません。)
アーチハープギター と ニッケルハルパ という、大変珍しい楽器によるデュオ。 アーチハープギターは、演奏者本人の発案による楽器だそうだ。 「アーチ」 は 「大きな」 という意味で、この楽器は、11弦のギターと 8弦の小型ハープをくっつけたような構造になっている。 一方、ニッケルハルパは、スウェーデンの民族楽器で、弓で弾く 4本の弦の他に 12本の共鳴弦を持つ。 また、指で弦を押さえる代わりに、37個のキーを操作し、木片を弦に押し当てることで、音程を変えるようになっている。
この動画の演奏は、単に楽器が珍しいというだけではない。 2人の奏者の見事なテクニックや、変化に富んだ旋律のアレンジなど、実に聴き応えのある上質な音楽だと思う。 ギターのアルペジオに乗せてニッケルハルパが切なく歌い、あるいは、軽やかなダンス風の旋律が互いに絡み合う ... 何だか、ずっと聴いていたいような心地よさ。
なんとも、エキゾティックというか、不思議な ノリ のアコーディオンによるグリーンスリーブス。
これは、ドイツのテレビ番組らしい。 最初に Heimatmelodie という番組名が表示されるが、あえて日本語にすれば 「ふるさとのメロディー」 というような感じかも。 演奏しているのは、オランダ出身の アコーディオン・デュオ Kermisklanten (祭りの楽士) 。 夫婦だそうで、二人の明るい笑顔が素敵。 それに何よりも、この音楽の安定感がいい。 尖ってないし、すましてもいない、ゆったりした土着の音楽...まあ、どちらかというと年寄り好みの、いわば演歌みたいなものだろうか。
これはなんだろう、と思って聴いてみると、どこか聞き覚えのあるサックスの音が流れだす、そう、ポール・デスモンドの greensleeves じゃないか。 で、続けてしばらく聴いていると、今度は、サックスのアドリブに重ねて歌が入ってくる。 そうか、ヴォーカルの共演者のいるバージョンもあったのか、と思って、Youtube のコメント欄をみたら、どうもそうではないらしい。 なんと、オリジナルの演奏に自分の歌を重ねて録音した「カラオケ」なのだった。 実に上手いこと演奏に溶け込んでいて、中々面白い。 少々ごつごつした歌声で、注意して聞くと、微妙に違和感もあるのだが、それより何より、こういうことをやって遊ぼうという、その精神に感心してしまった。
アメリカの古いテレビドラマ 「ライフルマン(1958-1963)」 より 最終回 「Old Tony」 の1シーン。 主役の Johnny Crawford が歌う Greensleeves。 この歌声をどう表現したらいいのだろう。 当時16才ぐらいのはずだが、なんとなく女性のような柔らかい甘い声。 気持ちを込めてそっと話しかけるような優しい歌声。 時々軽く「こぶし」が入るのもいい感じ。 上手いなあ。
チャップマン・スティック という楽器があるのを、これまで全く知らなかった。 エレキギターを 「指板だけ」 にして端にピックアップをつけたようなものが普通の形で、弦を弾くのではなく、弦に指を叩きつけて演奏するそうだ。 なお、この動画で使われている楽器には共鳴胴がついていて、見た目は大型のギターという感じ。 アコースティック・チャップマン・スティック、というらしい。
動画を見て正直驚いた。 いや~見事なテクニック。 実に情熱的なグリーンスリーブス、ちょっとスペイン風。 聞きほれてしまった。 波が打ち寄せる背景の映像は、さすがにどうかとも思うが...。
ホルスト( Gustav Holst ) 作曲の「セントポール組曲」 に Greensleeves の旋律が使われているというのを せろふえ さんから教えてもらった。 ありがとうございます。 4楽章 Finale で、ヴァイオリンが軽快なリズムのダンスの旋律を奏でる中、チェロが悠然とグリーンブスを歌いだす。 それぞれの旋律が絡み合い、やがてお祭り騒ぎに...。 響きの中に漂うのは、イングランドの田舎の香りだろうか。(行ったことないので勝手な想像だけど。)
下のリンクは、ホグウッド指揮セントポール室内管弦楽団の演奏。 ちなみに、曲名のセントポールは、ホルストが勤めていたロンドンの女学校の名前で、オーケストラの方は、アメリカの都市名。 直接の関係はなさそうだ。
画像は YouTube にリンク |
なお、曲中で絶え間なく流れているダンスの旋律は、ダーガソン ( Dargason ) という古い舞曲だそうで、実際にお祭りで踊っている動画をみつけた。 こちらも紹介しておこう。
画像は YouTube にリンク |
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