Simply Quartet : Mozart String Quartet No. 15 in d minor, K 421(その2)
前回と同じ演奏家 Simply Quartet による、モーツァルト弦楽四重奏曲15番。 別会場でのライブ録音。 こちらの方が録音がクリアだが、演奏はやや粗削りな印象もある。 動画の後半は、バルトーク3番とハイドンの作品20-6。全体に抑揚がはっきりした、乗りの良い演奏で楽しめる。
Simply Quartet : Mozart String Quartet No. 15 in d minor, K 421
中国とノルウェイの若手演奏家による、モーツァルト弦楽四重奏15番。とても溌溂とした素晴らしい演奏だと思う。音質、画質ともにあまり良くないのが残念。
ドボルザーク ミニアチュール ( ショーン・リー 他 )
アメリカの若手演奏家 ショーン・リー、クリスティン・リー、マシュー・リップマン による、ドボルザーク ミニアチュール。(2019年1月 公開) 全体に現代的というか、軽快でノリの良い、聞いていてとても楽しめる演奏だと思う。 演奏者の経歴や過去の動画など、ネットでいくつか見ることができるが、3人それぞれに高度なテクニックと表現力を身に着けた、実力のある人達だ。 ミニアチュールの第一曲は、かなり早めのテンポで引いているけれども、曲のニュアンスが、粒だった音で小気味よく表現されていて気持ちいい。 ノリのよさは、さらに第2曲や第3曲でも際立っている。 第4曲は、きれいな和声を響かせながら、さらりと無難にこなしているが、それでも 6分近くかかっているので、やっぱり長く感じる。 もし素人が弾くとしたら、この4曲目が難しそうだなあ。
ドボルザーク ミニアチュール ( ヨーヨー・マ )
こちらも大御所、ヨーヨー・マ による、ドボルザーク ミニアチュール(ピアノ伴奏版)。1983年 28歳の時の録画(第1曲のみ)。
いや上手いなあ。憩い、切なさ、密かな喜びや苦悩、安堵、そういった繊細な心の揺らぎが、そのまま音になって流れ出てくるような、惚れ惚れする演奏。
古いビデオ録画だが、ヨーヨー・マの、あの恍惚の表情はきっちりと撮ってあって、中々良い。(1:40 あたりから)
ドボルザーク ミニアチュール ( チョン・キョンファ )
大御所、チョン・キョンファによる、ドボルザーク ミニアチュール(ピアノ伴奏版)。1998年 50歳の時の録音。第1曲は、わりと控えめな表現で、本来の彼女のスケールの大きい演奏とは、少し違う気がする。でも、この冒頭の甘い旋律は、あまり朗々とした表現には合わないとも思うので、このくらいが丁度よいのかもしれない。 第2~3曲は落ち着いたテンポで頑張りすぎず、安定感に身を任せられる感じ。 第4曲は長い曲だが、さすが、チョン・キョンファならではの豊かな歌いっぷりで飽きることがない。
彼女の最近の動画(https://www.youtube.com/watch?v=oelcmJ13HDU )を見てみたが、もはやテクニックなどといったものを超越した、ひたすらパワフルな演奏に圧倒された。この演奏の時(2018年)が、何と 70歳・・・うぅむ凄い。
ドボルザーク ミニアチュール ( Dvorak Quartet )
8月から、会社の仕事をパートタイム的にやっている。早いもので、仕事に戻って3カ月。休職中は、時々遠出をして歩くということをやっていたが、最近のリハビリでは、家の近くを歩いている。 ブログをちっとも更新しなくなったのは、別に体調が悪いわけではなく、むしろ体調が良くなって仕事をするようになり、生活が日常的になったためかもしれない。
数日前、知人の集まりで、ドボルザークのミニアチュール(邦題:ロマンティックな小品集)という弦楽三重奏曲を初めて聴く機会があり、こんな奇麗な曲があったのだと感じ入った。で、少々安直だけれど、また動画ネタを書こうという気になった次第。
ミニアチュールをネットで探すと、結構な数の動画が見つかるが、中でも50年ほど前のレコードで Dvorak Quartet の演奏が中々良い。一つ一つの音を丁寧に置いてじっくりと歌い上げる、誠実なスタイルの演奏が、しみじみとした情感を醸し出している。特に第一曲の切ない旋律が美しい。 他の曲も同様のスタイルで、終始安定した演奏が続く。第四曲は、何となく哲学的な雰囲気の旋律が、六分半、延々と繰り返されるので、聞き続けるのに多少集中力がいるかも。
Dvorak Quartet (別のレコード(弦楽四重奏曲 Op27)のジャケットの一部 )
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